貴方が、プロジェクト導入の責任者であったら、当然急いで解決したいと思うでしょう。
しかし、事象も正確に捉えず、原因もはっきりしないまま、思い込みで対処すると、かえって事態を悪くします。
先ずここは一番、じっくり観察しましょう。
黙って皆の動きをみるのです。会議にも参加しましょう。
すると必ず、単純で明らかな間違いを容易に発見できます。私の場合は、テレビ会議の場で発見しました。
工場側の顧客担当者(おそらく情報子会社の社員)が、ある報告をしました。
「(パッケージの)購買機能と会計機能の親和性に問題があります」
私は、現場をいくつも経験していたので、指摘されたことについては、いくつかの具体的な問題(特徴)を知っていました。
そこで私は、具体的な問題を挙げ、そのどれにあたるのか質問しました。そうでないと対処方法が決まらないのです。
担当者は、黙ってしまいました。こちら側に座っているプロジェクト責任者からも「どうした、早く答えろ」
との言葉が飛びました。
そして、彼は「すみません、分かりません」と答えました。これで、現場でどのようにして業務プロセスを
決めるかという作業で、分からないことは全てこちらが販売したソフトウエアパッケージの機能のせいにしているのが明らかになりました。
「現場に派遣している関連するコンサルタントに、分かる範囲でよいから話をして、一緒に調査してください」と私は言いました。すると、相手側の責任者も「もうその位で勘弁してやってくれ」との発言があり
会議は打ち切られました。
ほんの些細なことでも、見つけて解決することで、相手の見方が変わります。
ただし、実際の対処については、1つの事象に対し3つ以上の原因があるものなので、原則どおり調査するのは言うまでもありません。
「ちゃんと見ている」「解決ができる」奴がきた、と思わせることです。すると徐々にプロジェクトの雰囲気が変わってきます。
こんなこともありました。
ある業務プロセスをどうやって、パッケージで実現するかという会議に、ベテランのコンサルタントを送り込んだのです。10分もたたないうちに怒鳴り声が聞こえました。「お前、幾つだ。それが年長者にものを聞くときの態度か!」相手の責任者と私が行ってみると、静まり返っていた会議場に、笑い声が起きてました。
卑屈になってはいけません、前にも言ったように、立場は同等なのです。
次回は、プロジェクト体制に関することを投稿します。
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